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フリーエンジニアは自由度が高く魅力的ですが、自分でやらなくてはならないことも増えます。独立して安定した収入を得るためには、準備を念入りにしておく必要があります。独立のためにしておくべき各種手続き、ポートフォリオの重要性と作成方法、仕事の探し方など、独立の準備に欠かせない情報をまとめました。
会社では税金や保険・年金などの手続きをしてくれますが、フリーエンジニアはこれらをすべて1人で行ないます。
独立時にはどんな手続きをしておけば良いのでしょうか?
【開業届・青色申告承認申請書の提出】
開業届とは、個人事業の開業を申告する書類。青色申告は確定申告で提出する書類で、起業後2ヶ月以内にこの青色申告承認申請書を提出していないと開業1年目は適用されません。フリーランスはどちらも必須ではありませんが、提出しておくと多額の控除が受けられ節税できます。
【保険・年金の変更届】
退職後は、すぐに健康保険と年金の手続きをしましょう。健康保険は前職の会社のものを任意継続できますが、期限は2年間。退職後は国民健康保険に加入した方が無難でしょう。会社では厚生年金に加入しています。退職後は国民年金に自動的に入りますが、手続きをしておかなければ支払うことはできません。自宅に未納期間中の納付書がまとめて届くことになるので、退職後14日以内に手続きをしておきましょう。
【事業用印鑑と通帳の作成】
個人の印鑑・通帳などを使っても問題はありませんが、事業用とは分けておいた方が管理しやすいでしょう。特に青色申告をする場合、複式簿記での作業となるため、通帳の見やすさは重要です。
スキルシート(ポートフォリオ)とは、これまでの経験やスキルを他者に伝えるツール。フリーエンジニアが仕事を受注するには、このシートの完成度が左右すると言われています。
【スキルシートが重要な理由】
フリーエンジニアには即戦力が求められますが、具体的なスキルを企業が知るには応募者の実績を参考にするしかありません。現在のスキルレベルを把握するだけでなく、業務内容のミスマッチを防ぐためにも使われます。たとえば、大規模なプロジェクトを行なった経験があっても、別のタスクではそこで使ったスキルが活かせないこともあるからです。
【作成時のポイント】
スキルシートはこれまでの経歴を伝えるものですが、すべての経歴を羅列してもどんな分野に強いのか、特筆すべきスキルがあるのかなどが分かりづらくなってしまいます。経歴をすべて書き出したら、応募先で求められるスキルやプロジェクト内容に合わせて、特にアピールとなる内容をピックアップしてください。
書くべき項目は、簡単なプロフィール、プロジェクト期間、システム環境、チーム体制、業務内容、担当工程など。特にシステム環境と業務内容は詳しく書いた方が、業務を任せる際のイメージがしやすくなります。
応募時にはスキルシートが重要ですが、そもそもフリーエンジニアはどうやって仕事を見つければ良いのでしょうか?
【エージェント】
近年はフリーランスになる人が増え、それに伴いフリーランス専門のエージェントも増加しています。サービスは、これまでのキャリアを踏まえた案件紹介や参画後のサポートなどが主流。税務相談などのサポートを実施しているサービスもあるようです。
【クラウドソージング】
企業が不特定多数の人に対して作業を依頼するクラウドソーシング。エンジニアの仕事も数多く、このサービスを使って仕事を受注する人もいるようです。
【コミュニティ】
SNSでフリーエンジニアで仕事を請け負っていることを発信することはもちろん、自分からコミュニティや交流会に参加して人脈を広げるのも効果的。企業からのオファーのほか、知り合った人から直接声をかけてもらったり、斡旋してもらえたりするようです。
フリーエンジニアは自由なものの、やるべきことはきちんと自分で行わなければなりません。事前にしっかり情報を集め、何かあってもすぐに対処できるようにしておきましょう。