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バブル景気の崩壊後の不況の中で、折りからのITブームに乗って起業を考える若者が増えました。それに続くITバブルの崩壊により意気を削がれた面もありますが、それでもIT化によるインターネットの普及によって、いわゆる個人事業主2.0の出現など、個人で仕事を始めることが難しくない環境が整いつつあります。もちろん会社勤めの手厚い福利厚生を受けられる身分は捨て難いものであり、無理にフリーランスで一本立ちする必要はありません。また今の勤め先では好きな仕事が出来ないという不満も、上手に個人で出来る仕事を生活に取り入れれば、転職まではしなくても解決するのかもしれません。
バブル景気の時代から、サラリーマンが不動産を買って副収入を得るといった、本業以外でも収入を増やす方法が広まりました。当初は不動産や株など、誰もが飛びついて景気の変動を受けやすいものが対象であったために、バブル崩壊による影響は深刻なものとなったのです。
しかし現在あちこちで囁かれている副業として個人で稼ぐ方法は、不動産賃貸による賃料収入といったものもある一方で、いたってシンプルなものが数多くあります。例えばネットオークションに出品して、お小遣いを稼ぎながら不用品を処分するというのも、手軽に臨時収入を得る方法の一つです。あるいはもっと趣味に近い形で、ブログや自分自身のホームページなどを通じてアフィリエイト収入を得るということもあります。
また今話題のクラウドソーシングなどを利用することも出来ます。この場合クライアントが募集する案件は、特にスキルを必要としない簡単な記事作成から、WebデザインやHP作成など、広範囲に渡っています。そして案件の内容は、インターネットにアクセス出来る環境にあれば、すぐにでも気軽に始められるものもあります。
もちろん仕事として受注する以上、最低限のビジネスマナーは必要であり、また契約内容をよく確認しなければ、後々のトラブルを招く危険がある点を、十分認識しておく必要があります。
このように会社にすべてを頼るのではなく、個人でも収入を得る道を確保しておくということは、リスクを分散して不確実な時代を生き抜く知恵ともいえるでしょう。会社勤めの身分では、副業を制限される場合もあるため、就業規則などをよく確認する必要がありますが、中には業績が悪くて積極的に副業を認める企業も増えています。
また収入を得るだけではなく、自分が本当に興味があったり好きなことを、実際に仕事として完成させることが出来るというのは、大きな喜びになるでしょう。それはたとえ本業に不満があったとしても、なお本業を続けることのメリットを活かしつつ、自己実現を可能にすることになるのです。