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これまでの年功序列と終身雇用制に守られた、日本的な事なかれ主義や官僚主義では、もはや会社の存立すら危うくすることが明らかになっており、ビジネスを取り巻く環境は厳しくなっています。IT化の後押しもあって、グローバルに、あるいはWeb上においてもビジネスチャンスを逃さないためには、トップダウンの明確な意思決定が求められたり、現場での素早い判断が求められたりと、ビジネスパーソンとして必要なスキルは高度化しています。そして最近では、「論理的思考」がその一つとして挙げられているのです。
「論理的思考」というのは、物事を感情や思い込みによって歪めることなく、筋道を立てて論理的に考え、またその考えた結論をそれに至った筋道をも明確に相手に伝わるように説明すること、といえるでしょう。 自分の意見を主張するように幼い頃から訓練される欧米とは異なり、特に受験勉強のような暗記するだけで受身に知識を蓄える日本人にととって、一般的には苦手なものです。そのため往々にして、「ロジカル・ツリー」や「フレームワーク思考」といった「論理的思考」のための道具に注目しがちなのですが、あくまで論理的な思考を実践することが目的である点を忘れてはいけません。
上司や部下に対して話をする時、多くの場合は自分の頭の中でシナリオを組み立てています。しかし準備が不十分のままとりあえず話し始めてしまい、もっと話をまとめるよう怒られたり、あるいは伝わらないことに自分自身が苛立ったりといった、苦い経験をしているかもしれません。準備万端で臨んだつもりでも、いざ説明を始めると予想外の質問が飛び出してしどろもどろになってしまい、説明どころではなくなったということもあるかもしれません。 自分から話をしようという時には、自分がその話の主導権を握ることが出来るわけであり、また下準備も出来るはずなのですが、自分の一方的な見方に凝り固まっていたり楽観的に考えていたりするものです。 そのような準備不足を回避して、相手に物事を正確に伝える、あるいは自分に有利に話を展開するためには、相手の立場に立って物事を見る必要があります。その前提として、まず自らが状況を正確に把握することが大切です。そして自分が認識している状況と、その有利不利及びその理由を分析し、問題があれば解決策を考えておかなければなりません。 予防出来る問題は回避するよう策を練り、また相手の持っている情報や相手の立場を理解して、それに応じた伝え方が必要になります。自分の言いたいことを都合よく話すことではなく、相手にとって十分な情報を適切に伝えることが大切です。
「論理的思考」を独学で学ぶことも不可能ではありませんが、確実に身につけたいならやはりセミナーに通うことでしょう。そこでおすすめするのが「実務への活かし方がよくわかる!!ロジカルシンキング基礎セミナー」。こちらは一般社団法人日本能率協会が主催するセミナーです。研修時間は10時から17時までとなっており、一日を通してしっかりと学ぶことができます。忙しくて一日しか時間が取れないという人も受講しやすいでしょう。また、例えスキルを身につけてもそれを活かせなければ意味がありません。しかしこのセミナーでは実務への活かし方も学べます。学んだことをさっそく業務に活かせるところも魅力です。